うえだみどり大根と山口大根
うえだみどり大根 山口大根
うえだみそり大根 山口大根
信州を代表するシナ大根系の地大根。とくに、美しいみどり色が身の三分の二程度にもなる。戦後、引き上げ時に持ち帰った大根の種が、地大根と交配 してこの地に定着したといわれる。生食で甘みがあり、おろすと辛味もある。地元では漬物で親しまれてきた。現在「うえだみどり大根」の名で、上田市、塩田 を中心として、特産化にとりくんでいる。JAファームにて種を入手できる。 上田市山口地区で約400年前には栽培されていた地方品種。20センチほどで、しもぶくれの電球のような形で、辛味と深い甘みがある。江戸時代に は江戸にまで名前がとどろき、おろしてそばの薬味に用いられた。昭和40年代くらいまではさかんに作られ野沢菜と並ぶほど有名な野菜だった。緻密で水分が 少なく、長期保存が利くため漬物は「夏回し」とよばれる。上品な下触りのぬか漬けは絶品。信州の伝統野菜に認定されている。